Why Don't We Have A Rest? ミシンのこと
私のうちには 足踏み式のミシンがありました。
昔のテレビのように ゴブラン織りのカバーがかかっていたのが印象的です
戦争未亡人で 和裁とドレメ式洋裁の腕でお仕立てをして来た祖母。
さすがにオーダーは既製服がお安くなりセンスのあるものとなって少なくなり
後には お勤めに出ていたそうですが 片腕となって 働いてくれていたようです
小さいころ 祖母が洋裁和裁をしている横で 針山の針を揃えるのが私の日課でした
体の小さい祖母は既製服を解いて自分に合わせて着ていたのだと思います
足踏みミシンは 昭和初期のシンガーだったと思います
真っ黒いボディーの・・・今なら アンティークミシンとして
たとえ動かなくても 飾りとしても人気がある� �ではないでしょうか
買った時は 500円だったのよ 今ならびっくりするけど 当時は払うのが大変だった
と 折に付け 祖母が話していたのを思い出します
ほんの 10年ほど前まで このミシンは現役でした
中学の時の家庭科の宿題は 私もこのミシンでしましたし 袋やら人形の洋服やら
みんなこのミシンを使って作ったはずです
糸調子はもちろんのこと 釜のお手入れも お掃除も ベルトの調節も・・・
小さい私にもきちんと教えてくれたので 私もしっかり使いこなしていた筈・・?(;^_^A
祖母が 弱って洋裁をしなくなってから ミシンの上は物置と化し
そのうちに 姿を消しました
物置の片隅で今でも眠っているでしょうか?
それとも 区画整理のため お引越しをした時に ゴミになっ てしまったでしょうか
祖母は 7年前に亡くなりました
私の洋裁好きは 祖母の血をひいているのでしょう
2 電子コンパルエース
折りたたみポーカーテーブルトップ高校生の時に あまりに私が手作り好きで お洋服やら お人形やらを
一生懸命作っているので 母が最新式の電子ミシンを買ってくれました
やはり ボタンホールとか 当時はミシンでするのがあたりまえになってましたし
ジグザグも必要でしたから・・・
当時は テレビでミシンも宣伝していました
ブラザー電子コンパルエース はじめてのマイミシンです
忘れもしません 158000円でした!!!
今の 家庭用ミシンを考えたら 当時としてはすごい値段ですね
当時 決して生活に余裕があったわけでもない我が家に
どこから そんなお金が出たのか 今でさえも聞く事の出来ない私です
それからというもの 母や祖母を見様見 真似で 自分の服も作ってきました
今にして思えば おみせできない代物ですが 当時は満足して外へも着て行ってました
お勤めを始め 一人暮らしのこともあり 時間に余裕がなくなり
洋裁をするよりも 編物メインの数年
結婚後も しばらくは クロスステッチや デコパージュ パッチワークキルト
といった 洋裁とはちょっと違った手作りにはまった時期もありました
さて 子供を妊娠し 現在の地に 落ち着いてきますと
再び 血が騒ぎ出しました
ベビーキルトの次はベビー服でしょう〜
再び 毎日のようにミシンを使う生活になります
残念ながら 当時作ったものは お下がりとして上げてしまって
画像が残っていませんが 本当にいろいろよく作りました
子供が幼稚園に入るま でも かなりの数の木綿のワンピやスカートを縫い
フリースのジャケットから 幼稚園の袋物まで・・・
もちろん みんなこのコンパルでこなしました
3 パッソとの戦い
幼稚園に行くようになってくると 他のお母様が作られている袋物って
気になりませんか?
娘も 〇〇ちゃんのは ミニーちゃんがついてるのよ〜 とか。
飾り縫いをいっぱいしているのが羨ましかったり。
今思えば そんなのは 副資材やアイディアでなんとでもなるのですが
やはり女の子の母 刺繍ミシンが欲しくなりました(^^;
ところが・・・刺繍ミシンって たっかいんですね〜
とても手が出ません まして まだ使えるミシンを持っているのに!
当時あこがれだった アメリカのねずみの刺繍の入ったミシンな んか!!いつも見るだけ〜
くまさんの刺繍の方が少し安いけど 直線縫いとか絶対お勧めしないって 言われちゃったし ミシンブースを見ては 溜息をつく毎日でした
そんなある日 いつも行く手芸店で 主人がすごいものを見つけました
ブラザーパッソ 展示品処分 です。
同じ機種をお買い上げいただいた方に店頭練習用として 多少使っているものの きちんとオーバーホールして 新品同様の保証を付けてくださるとのこと。
更に価格は 定価の3分の1
そんなに 大きな刺繍はしないし 家庭用はいいのがあるから刺繍機能だけで十分な我が家。
スポンサーが これなら と言ってくれて 突然のお買い上げです〜
スポンサーは 刺繍プロと一緒に買いたかったみたい。でも 定価で買うなんて〜
これは ひとまず お預けにしました
大喜びの私と娘。後日オーバーホールしてもらって
完璧なミシンで刺繍を始 めました
ところが・・・・翌日 突然縫えなくなってしまったんです
どんなに糸を架け変えても 生地を枠にはめなおしても
大きなガタガタ言う機械音と めちゃくちゃの糸調子で絡まる刺繍・・・
いくら刺繍ミシンは音が大きいと聞いていても これは異常でした
手芸店に何度も足を運び 縫い方を教わり・・・
でも うちへ帰ってみると 自分のミシンでは縫えない
さすがに これはミシンがおかしいのでは と思うのに
完璧に調整して出しているのだから そんなことはありえません と。
さて ここから 私の戦いが始まりました
ちょうど 我が家のネットが常時接続になったばかりでした
なぜ縫えないか コツがあるのか 日々検索をかけました
そんな時 出会ったのが ミシンの� �信 と言うサイトでした
毎日 毎晩 目を真っ赤にして 過去ログを読みました
ミシンは悪くない 悪いのは一部の販売業者だ という言葉を かみしめました
幸いなことに 悪徳業者にだまされたのとはちょっと違うようです
おそるおそる 質問してみますと たとえ展示処分品でも初期不良はあり
最初の契約から 必ず保証してもらえるとのこと。頑張って! とエールを頂きました
どう考えても故障としかありえない
どんなことがあっても 見てもらわねば!!
手芸店のミシン担当と喧嘩を何度もして
とうとう技術者を うちまでよこさせることの説得に成功しました
ミシン担当者は 出張費6000円を払わなくては 派遣しないと。
とんでもない!何ともなかったら 払ってやるけど そんなことはありえない
もし 故障が見付かったら もちろん全部無料にしてくれるんでしょうね!
ようやく待ちに待った技術者がやってきました。
販売店と契約している ミシン屋さんのようでした
玄関先で ちょっと触っただけで あーーー針棒がこんなに動くのはあきらかに異常ですね と。
初期不良です。オーバーホールした時に ねじがゆるんだか
きちんと締めていなかったために 縫っていく途中で外れてしまっているか。
愕然としました。
ミシンに対してよりも 販売店の態度が 悔しくて仕方がありませんでした。
最低でも 10個以上のためし縫いをお願いして 修理に出しました。
修理後・・・びっくりするくらい音も静かに 綺麗な刺繍が縫えるようになりました。
新品には変えてもらえなかったけど(笑) そ� ��後今まで問題はありません。
もちろん 修理費や出張費なんか 払えと言ってきたりしませんでした。
4 ニットとの出会い ロックミシン購入
このあたりは 多分皆さんと同じと思います
パッソでの教訓と ミシンの迷信で学んだことから
とにかく 信頼のおけるミシン屋さんを探すことが課題でした
幸いにも それをクリアできて ロックミシンを購入いたしました
そして 刺繍プロを購入
(これは 旦那が 欲しかったみたいです(笑)
内蔵模様には大した物がなく カードもほとんどもっていなかった私は
これで 本当に遊びました
キャラクター刺繍を いくつもいくつも作って・・
山のような袋物ができました
ニットにも ずいぶんポイントに使いました
コンパルエースと� �別れ
2004年2月13日朝 突然 コンパルが動かなくなりました
パニックになった私は あけられるところは全て開け 掃除して注油して、、、
そんな事をしても直る訳がないとわかっていても なんとかして動いて・・・と 祈りながら・・・ ミシンの機嫌を取るように。。
電源が悪いかも と 部屋を変えコンセントを探して ミシンを持って動き回りました。
ミシンの機嫌が悪いだけだと思い込みたかったような気がします。
とうとう あきらめて 信頼のおけるミシン屋さんに電話をしました。
彼は 自分の売ったミシンでもないのに 本当に骨を折ってくださいました
メーカーにも自分のお店の修理部にも 何とか代わりの部品がないか
探し回ってくれたようです。
電子部品の故障にほぼ間違いはないらしいとのこと。
24年前のミシン コンピュータ制御部分はもうメーカーに在庫はなく
電子部分だけでもないかどうか問い合わせていただいたのですが 結果は
残念ですが・・・
接触が悪いのかも知れないから スピード調整のボタンを押してみて。
ガチャガチャ 実行すると お! 動いた!!
もう一度 ミシン屋さんに電話。
動くうちに何とかならないか メー� ��ー修理部に・・・とのアドバイスに従い
メーカーに電話をすることにして その前に もう一度・・・ ??動かない!!
時々復活はするのだけれど スピード調整がめちゃくちゃになったり
突然止まったり。本当に機嫌が悪いのかしら と思うほどでした。
メーカー修理部に電話しましたが 故障内容を説明しますと
接触などではなく やはり電子部分の故障(寿命)とのことでした
その部分は接触を直すなどと言う簡単なことではなく ボックスになっているため 部品ごと 交換するしかないそうです。
もちろん部品はもう何年も前に 在庫切れの状態だそうです
電子パネル部分も ライトが点滅したりしていれば コードリールや
コード本体の断線も考えられ 修理の可能性もあるそうですが
そちらがきちんと動いている以上 修理して直る可能性はないとのこと。
お買い替えしかありませんね と言われてしまいました
その後 諦めきれずに 2軒のミシン屋さんをたずねましたが
帰ってきた答えは同じでした。
でも どなたも言ってくださること があります。
それだけ 使いこんでいただければ ミシンも本望でしょう
今のミシンでは こうは行きませんよ 本当にいいミシンでしたからね
当時のミシンは 本当に職人の作った 妥協を許さないミシンだったそうです。
本体も プラスチックなどではなく ダイカスト製。
内部も ほとんどプラスチック部品はありませんでした
大事に大事に 使ってきましたが よく 月数回のお掃除と注油だけで
これだけ 働いてくれたも� �だと思います。
本当に感謝です。
母にも電話しましたが よくもったね〜 もう し方がないよ と。
主人も もう 寿命だね よく使ったからしかたないね〜 と。
落ち込んでいる時 たくさんの励ましやお見舞いの言葉をかけてくださった
ネットでの 洋裁仲間にも 本当に感謝しています
スポンサーの理解が得られて 新しいミシンを買えることになりました
今度も 同じように 20年30年と大事に使っていくつもりです
でも その時には 娘が私と同じ歳だわ(^^;
親子2代で 使えるように かわいがってあげよう♪
読んでくださって ありがとうございました
==END==
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