双眼鏡は多機能に使える優れた光学製品です。用途は広く、バードウォッチングや野球観戦やコンサート観劇にも 使えますし、航海の計測器としても用いられています。
もちろん、星空観測用としてもその優れた光学性能を発揮してくれます。 気楽な星空観望から彗星探索まで、双眼鏡は天体観測の分野で広く使用されています。 私も双眼鏡をいつも携行し、現地の綺麗な星空を双眼鏡で楽しんでいます。 双眼鏡が一台あれば、いろいろなシーンで重宝することでしょう。
こういう双眼鏡は避けよう
双眼鏡は用途が広いので、天体望遠鏡以上に種類があります。 そのため、双眼鏡はありとあらゆる量販店で売られていて、非常に高価な製品から安価な製品まで、たく さん出回っています。
粗悪な製品になると、双眼鏡の左右の光軸があっていないこともあります。 こうした双眼鏡を覗くと、頭がクラクラしてくることもあるほどです。 こうした双眼鏡は、たいてい高倍率をキャッチフレーズに販売されています。
10倍から100倍の高倍率ズーム!
手元の操作だけで遠くの景色がこんなに大きく!
いまなら超高性能双眼鏡が2,980円!
とこんな感じです。こうした双眼鏡の見え味はどのようなものでしょう。
まず双眼鏡の場合は、接眼レンズを変えることはできません(一部大型のものには変えられるものもあります)。 そのため、双眼鏡の倍率は普通は固定になっています。 この点は、接眼レンズを変えることで自由に倍率を変えることができる天体望遠鏡と 大きく異なる点です。
天体望遠鏡と同様、倍率が高くなると像が暗くなり見づらくなります。 倍率が高くなれば見やすくなるような気がしますが、像は極端に暗くなりますし、手ぶれの影響も出てきて逆に 見ていると疲れてしまいます。必要以上に高い倍率を買い求めないようにしましょう。
そういうことを考えると、100倍と言った極端な高倍率を売り文句にしている双眼鏡は、 なるべく避けるべきです。こういう双眼鏡を購入しても期待通りの性能が発揮できず、そのうち使わなくなって箪笥のどこかに しまい込んでしまうかもしれません。
双眼鏡はシビアな光学系
高い倍率を売り文句にする安価な双眼鏡は危険と言うことがわかりました。となると双眼鏡は やはり高いものなのでしょうか。
双眼鏡というと量販店で安く売られている品が多いためか、とても簡単な光学系と思いがちです。 双眼鏡の外観も、望遠鏡を二つ横に並べたような構造をしていますよね。
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